後手
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初期局面
 

矢倉囲いの全手順

上の盤面で1手ずつ進めながら読める解説を、ここに全文まとめて掲載しています。

  1. —第0手
    矢倉囲いの手順(31手)を学びます。後手の応手を交えながら安全に組める形を確認しましょう。

    ✅ 強み:上部からの攻めに非常に強く、金銀が整然と重なった居飛車の代表的な囲い。相居飛車の持久戦で特に力を発揮します。

    ❌ 弱み:横(端)からの攻めに弱く、急戦に対応するには手順が必要。完成まで手数がかかる。

    💡 使いどき:相居飛車の持久戦・陣地をしっかり固めてから戦いたい時。
  2. 1▲7六歩
    初手。角道を開けます。矢倉は居飛車(飛車を動かさない)で使う囲いです。まずこの一手が出発点です。
  3. 2△8四歩
    後手も飛車先の歩を伸ばします。相居飛車の出だしです。先手が矢倉を目指すなら、後手もこの形から相矢倉に進むことが多くなります。
  4. 3▲6八銀
    左銀を6八に繰り上げます。銀を7七へ進める準備です。矢倉囲いは、この左銀を7七へ運ぶところから形になっていきます。
  5. 4△3四歩
    後手も角道を開けます。双方が角道を開けた形です。角道を開けた瞬間に先手が受けを怠ると、角をただで取られてしまいます。
  6. 5▲7七銀
    銀を7七へ。これが矢倉囲いの最重要の一手!7七の銀が角道をふさぎつつ上部からの攻撃を防ぐ矢倉の要石になります。
    由来矢倉の「矢倉」は高い見張り台のこと。銀と金が積み重なった形がその姿に似ることから名付けられました。
  7. 6△4二銀
    後手も銀を繰り出します。居飛車同士の標準的な手順です。後手も右銀を上げて、こちらも矢倉に組む構えを見せます。
  8. 7▲7八金
    左金を7八へ。銀の隣に金を並べて上部の守りをさらに厚くします。金銀の連携が形成されてきます。
  9. 8△3二金
    後手も金を3二へ上がります。後手陣もじっくりと整備されていきます。3二の金は、後手の玉が入る場所を空ける意味も持っています。
  10. 9▲6九玉
    玉が6九へ第一歩。金銀で固めた囲いの中心部へ向かいます。矢倉囲いは8八まで玉を運ぶので、ここから何手もかかります。
  11. 10△6二銀
    後手の左銀が6二へ。後手も守りを固める準備をします。後手も左銀を上げ、玉のまわりを金銀で固めていきます。
  12. 11▲4八銀
    右銀を4八へ繰り上げます。後の展開で3七銀と活用できます。右銀は守りではなく、のちに攻めに使う駒になります。
  13. 12△4一玉
    後手の玉が4一へ寄ります。お互いに玉を囲い始めます。先手が一直線に矢倉を目指しているので、後手も囲いを進めます。
  14. 13▲5六歩
    5筋の歩を伸ばして中央の制圧を狙います。将来の展開に向けた準備です。
  15. 14△5四歩
    後手も5筋の歩を突いて対抗します。中央を突き合うことで、双方が持久戦を選んだことがはっきりします。
  16. 15▲5八金
    右金を5八へ移動。次に6七へ上がり矢倉の形を完成させるための中継地点です。
  17. 16△5二金
    後手の金が5二へ上がります。後手陣も徐々に固まってきました。5二の金は、後手の矢倉囲いの一枚になります。
  18. 17▲3六歩
    3筋の歩を伸ばします。右銀を3七に活用するための準備です。矢倉では飛車先を保留し、代わりに3筋を伸ばして右銀・右桂を活用します。
  19. 18△3三銀
    後手の銀が3三に出て、先手の角道を受けながら陣形を整えます。3三の銀は、後手の矢倉の骨格になる一枚です。
  20. 19▲7九角
    角を7九に引いて玉が入るスペースを確保します。8八への入城への道ができます。
  21. 20△3一角
    後手の角が3一へ引きます。後手玉の入城に備えつつ将来の活用を図ります。
  22. 21▲6六歩
    6筋に歩を突いて角の筋を閉じます。これが矢倉の形の要。角交換を防ぎゆっくり組みます。
  23. 22△7四歩
    後手が7筋の歩を突きます。将来の展開に向けたじっくりした一手です。7四の歩は、のちに角を6四へ出す道を開ける意味があります。
  24. 23▲6七金右
    右金を6七へ。金2枚が7八と6七にガッチリ並んで脇を固めます。矢倉の上部・斜めの守りが大幅に強化されました。
  25. 24△4四歩
    後手が4筋の歩を伸ばします。後手も積極的に陣形を整えます。4四の歩で角道を止め、先手の角の働きを制限します。
  26. 25▲6八角
    角を6八に戻して玉道を開きます。角が中央に向き直ることで攻撃力も維持できます。
  27. 26△4三金右
    後手の金が4三へ上がります。後手陣の守りが整ってきました。4三の金が加わり、後手も金銀3枚が玉のまわりに揃ってきました。
  28. 27▲7九玉
    玉が7九へ。8八まであと一歩です。7九を通って8八へ入るのが、矢倉囲いの決まった入城ルートです。
  29. 28△6四角
    相手の早い動きをけん制します。6四に出た角が先手陣をにらみ、先手に一手受けを強要します。
  30. 29▲3七銀
    銀で飛車取りを受けます。▲4六銀▲3七桂からの活用も可能です。3七に上がった銀は、このあと4六へ出て攻めにも使えます。
  31. 30△3一玉
    後手の玉が3一へ。お互いに囲いの完成に向かいます。あとは2二へ入れば、後手も矢倉囲いの形になります。
  32. 31▲8八玉
    🎉 矢倉囲い完成!玉8八・銀7七・金7八・金6七の形が整いました。
    上部の攻めに非常に強く、居飛車を代表する囲いの完成です。
    由来金銀が積み重なった矢倉囲いが完成。持久戦の頼もしい守りです。

矢倉囲いとは

金銀の重なった形が城の櫓(やぐら)に似ていることに由来するとされる、居飛車の代表的な囲いです(由来には諸説あります)。このページで扱う金矢倉は、玉を8八、左金を7八、右金を6七、左銀を7七に配した形を指します。

雁木と並んで学習者に人気で、定跡の変化も豊富です。

なお、矢倉は戦法としても取り上げられているため、そちらとあわせて学ぶとより理解が深まります。この手順では、双方合意のもとでギリギリ組める「安全に組める場合」を紹介しています。実戦では相手の出方次第で組めないケースも多いことを頭に置いておきましょう。

📚 参考文献
・Wikipedia「矢倉囲い」(2026年8月23日参照)

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矢倉囲いの復習モード

基本手順の通りに駒を動かしてみましょう。駒をタップ(クリック)して選び、移動先をタップしてください。

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