後手
先手
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初期局面
 

金無双の全手順

上の盤面で1手ずつ進めながら読める解説を、ここに全文まとめて掲載しています。

  1. —第0手
    金無双の手順(25手)を学びます。相振り飛車で使われる囲いで、金が二枚並ぶのが特徴です。

    ✅ 強み:相振り飛車でよく使われる囲い。上部への守りが厚い

    ❌ 弱み:横からの攻めに弱い

    💡 使いどき:相振り飛車で守備力を上げたいとき
  2. 1▲7六歩
    初手。角道を開けます。相振り飛車も出だしは同じで、ここから互いに飛車を振り合う展開になります。
  3. 2△3四歩
    後手も角道を開けます。相振り飛車の出だしです。互いに角道を開けた状態から、双方が飛車を振るかどうかを探り合います。
  4. 3▲6六歩
    振り飛車への準備として角道を閉じます。相振り飛車では角の打ち合いになると玉が薄いぶん怖いので、早めに閉じておきます。
  5. 4△3二飛
    後手が三間飛車を選択。相振り飛車が確定しました。先手の向かい飛車と後手の三間飛車という、相振り飛車で最も多い組み合わせです。
  6. 5▲7七角
    向かい飛車を目指すために角を上がります。8八を空けると同時に、8六の地点を守る意味もあります。
  7. 6△3五歩
    後手が3筋の歩を前進させ、攻めの準備をします。相振り飛車は先に攻めた側が優位に立ちやすいので、早めの位取りが有効です。
  8. 7▲7八銀
    銀を上がって角を守ります。飛車の転換に備えます。相振り飛車では、左銀を攻めではなく自陣の補強に使うことが多くなります。
  9. 8△6二玉
    玉の囲いを進めます。後手は飛車を3筋(右側)に振ったので、玉は反対の左側へ向かいます。
  10. 9▲6七銀
    銀をさらに活用し、飛車の転換後に備えます。6七に銀が上がると、7六の地点が金銀2枚で支えられます。
  11. 10△7二銀
    後手も銀を上げて囲いを進めます。後手も飛車と反対側の左辺に玉を囲っていきます。
  12. 11▲8八飛
    向かい飛車にし、相振り飛車が確定しました。後手の三間飛車と向かい合う8筋に飛車を据え、8六からの仕掛けを狙います。
  13. 12△3六歩
    後手が3筋の歩をさらに前進させます。相振り飛車では、この3筋の歩の突き捨てが攻めの起点になります。
  14. 13▲同 歩
    同歩と取り、3筋の争いが始まります。取らずに放置すると3七に成り込まれてしまうため、取るよりありません。
  15. 14△同 飛
    飛車が前に出て、3筋で激しい攻防になります。飛車が3六に出て、先手陣に圧力をかけています。
  16. 15▲3七歩
    歩を打って飛車の侵入を防ぎます。持ち駒の歩を打って飛車の進入を止める、受けの基本手筋です。
  17. 16△3四飛
    飛車が引いて次の攻撃に備えます。一歩は取られましたが、先手は3七の歩で下段を守り固めました。
  18. 17▲2八銀
    金無双の囲いを組み始めます。銀を2八へ上がります。金無双は玉を右に寄せ、金2枚を並べて守る相振り飛車専用の囲いです。
  19. 18△4二銀
    後手も囲いを進めます。後手も右銀を上げて、玉のまわりを固めていきます。
  20. 19▲4八玉
    玉を右辺へ移動開始。金無双は玉を右に寄せて金二枚で守ります。玉が飛車から遠ざかり、上部からの攻めに強い形になります。
  21. 20△7一玉
    後手の玉も囲いへ向かいます。後手は左辺に玉を囲い、こちらも金無双を目指します。
  22. 21▲3八玉
    玉が3八へ移動。金無双の玉位置が定まります。あとは金を2枚並べれば、金無双の骨格が完成します。
  23. 22△5二金左
    後手も囲いを整備します。左金を5二へ寄せ、玉のそばに守り駒を集めます。
  24. 23▲5八金左
    金を5八へ上げます。金無双の形ができてきました。このあと4八にもう一枚の金を上げれば、金無双の完成です。
  25. 24△2四歩
    後手が2筋の歩を突き、次の攻めに備えます。相振り飛車では、玉から遠い筋の歩を伸ばして攻めの形を作ります。
  26. 25▲4八金上
    🎉 金無双完成!玉3八・金5八・金4八・銀2八の形が整いました。
    金が二枚並んで玉を守る相振り飛車の代表的な囲いです。
    由来玉3八・金5八・金4八・銀2八の形が金無双の完成形です。二枚の金で玉を守る独特の囲いです。

金無双とは

金無双(きんむそう)は、玉の横に金が2枚横並びになる形が特徴の囲いです。別名二枚金(にまいきん)とも呼ばれます。主に相振り飛車で採用され、上部からの攻めに強い実戦的な囲いです。

🏛️ 名称の由来と歴史
かつて振り飛車で玉を右側に寄せる囲いは総じて「右玉囲い」と呼ばれていました。その後、大山康晴十五世名人が著書の中で「金二枚が横に並ぶところから金無双と名付けたい」と提案し、「金無双」「二枚金」という名称が定着しました。
昭和時代は相振り飛車の囲いといえばほぼ金無双一択でした。平成に入ると矢倉・穴熊・美濃囲いが主流となり採用率が低下しましたが、令和に入ると手数のかかる矢倉が敬遠されるようになり、金無双が再び注目を集めています。

✅ 強み

  • 上部への守りが厚い:美濃囲いと比べ、特に1・2筋からの攻めに強い。相振り飛車では上部が主な戦場になるため相性が良い
  • コンパクトで素早く組める:玉+金2枚+銀の最低4手で完成形に近い形を作れる。急戦にも対応しやすい
  • 上段歩が手厚い:囲い上段の歩はいずれも2枚以上の駒で守られており、原始棒銀などの急戦にも安定感がある
  • 発展性がある:金無双から矢倉・銀冠・右矢倉へと組み換えが可能。局面に応じて持久戦に移行できる柔軟性がある

❌ 弱み

  • 壁銀による玉の逃げ道不足:2八の銀が「壁銀」の形になり、玉の横への逃げ道をふさいでしまう。横からの攻めにあっさり寄ってしまうことがある
  • うさぎの耳(4筋):玉のコビン(4筋方向)は金の頭にあたる弱点で、「うさぎの耳」と呼ばれる。ここを狙われると急激に形が崩れやすい
  • 美濃より固さで劣る:対抗形(居飛車vs振り飛車)では側面からの攻めが主体になるため、美濃囲いの方が優秀とされる

現代での活用
近年は里見香奈女流が金の配置を1筋ずらしたアレンジ形(先手だと6八・5八に金を置く形)を採用することがあり、片上大輔八段はこれを「流れ金無双」と呼んでいます。また、大橋貴洸七段は対抗型で振り飛車(四間飛車)側が穴熊対策として金無双を活用する「耀龍四間飛車」を考案するなど、現代でも新たな発展が続いています。

📚 参考文献
・ Wikipedia「金無双」(2026年8月23日参照)
・ 日本将棋連盟コラム(2018)(2026年8月23日参照)
・ 三間飛車のひとくちメモ(2026年8月23日参照)

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金無双の復習モード

基本手順の通りに駒を動かしてみましょう。駒をタップ(クリック)して選び、移動先をタップしてください。

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